日本のFX業者にはないシステム「ゼロカット」
「ロスカット」と名前が似ているため混同してしまいそうですが全くの別物です。
ロスカットとゼロカット
XMには「ロスカット」と「ゼロカット」の両方があります。
ロスカットは元金以上の損失を負うことを防ぐ目的で執行されます。
保有しているポジションの含み損が一定基準を下回ったときに自動的にロスカットが行われます。
一定基準は「証拠金維持率」の◯◯%未満という形で表記されており、FX業者によって変わります。
日本のFX業者の場合、100%未満や50%未満が多いです。
証拠金維持率は有効証拠金÷必要証拠金×100で計算できます。
有効証拠金は証拠金+含み益または-含み損のことです。
必要証拠金はポジションを保有するために必要な金額のことです。
例えば、1ドル=100円とした場合、レバレッジ25倍で1万通貨を保有するためには100円×1万通貨÷25倍=4万円が必要証拠金となります。
含み損が増えていくとその分、証拠金維持率が下がります。
証拠金維持率が100%未満の場合、4万円を入金し1万通貨でポジションを持った瞬間にロスカットが執行されます。
スプレッド差があるためポジションを持った瞬間は含み損になるからです。
有効証拠金と必要証拠金が同じ金額だと証拠金維持率は100%ですが「買い」と「売り」のスプレッド差により有効証拠金は4万円を下回ります。
スプレッドが極狭で0.1pipsだとしても有効証拠金は39,900円になります。
39,900円÷4万円=99.75%となり100%未満になるためロスカットが執行されるのです。
多くの資金を用意できればいいのですが、FXのトレードを始めたばかりの人などは多くの資金は用意できないと思います。
少ない資金で大きなポジションでトレードしたいと考えるのならば証拠金維持率が少ない会社を利用したほうがロスカットに引っかかりにくくなります。
因みにXMのロスカットレベルは証拠金維持率20%未満です。
XMのゼロカット
ゼロカットとは口座残高がマイナスになってしまった場合、「0」に戻してくれるシステムのことをいいます。
「ロスカットにより口座残高はマイナスにはならないんじゃないの?」
通常の場合、含み損がロスカットレベルに達した時点でロスカットが執行されるため金額は減りますが口座には資金が残ります。
マイナスにはならないはずです。
しかし為替相場は時に大変動が起こります。
重大な事件や事故が起こったときなどは為替相場が敏感に反応し「値飛び」を起こすことがあります。
注文が殺到しシステムがパンク、一時的に値を付けられない状態になります。
システムが回復し新たなレートが表示されますが、システム回復前との価格差が大きく開く「値が飛び」が起こります。
値が飛んでしまうことにより適切なロスカットレベルでロスカットが執行できなくなります。
値飛び後の価格で決済が行われるため証拠金を大きく上回る損失となります。
(この逆も起こります。この場合は大きな含み益をなることでしょう)
マイナスになると日本のFX業者の場合「追証」が発生し速やかにマイナス分を入金しなければなりません。
XMではこの「追証」が発生しません。
ゼロカットによりマイナス分は「ゼロ」に戻るからです。
ゼロカットのタイミング
ゼロカットは口座残高がマイナスになったらすぐに「ゼロ」に戻る訳ではありません。
XMのシステムが不定期にゼロカットを行っているため1時間くらいでゼロカットが行われることもあれば数日かかって行われることもあります。
ゼロカットをすぐに実行してもらうには入金してください。
入金したらマイナス分の補填になってしまわないか心配になると思います。
入金するとまずマイナス分がゼロのなり、その後に入金分が反映されます。
すぐにトレードを始めたい場合は入金を行うことでゼロカットが執行されるのですうにトレードを再開できます。